ブログ画像:曖昧な英語。 レトロなスタイルの可愛いロボットが宇宙で曖昧な物体を手に持ち見つめているイラスト。背景には星や遠くの惑星が描かれ、ノスタルジックな1980年代のSFの雰囲気を醸し出している。ロボットは好奇心に満ちた表情をしており、広いアスペクト比で描かれている。"

曖昧な英語 -『Ambiguous』から『Opaque』までの8つの表現

「曖昧な」という表現は、はっきりとしない、不明瞭な状態を指す日本語です。英語にはこの「曖昧な」に相当する複数の表現があります。それぞれの表現には微妙な意味の違いがあるため、文脈に応じて適切な言葉を選ぶことが重要です。以下では、そのような英語表現をいくつか紹介し、それぞれの使い分けについて解説します。また、『opaque』には『unclear』の違いには気をつけましょう。

[この記事は英語の上級者向けです。]

ここでは、8つの英語表現を紹介します。私自身もすべて使用したことがあります。

曖昧な英語① Ambiguous(複数の解釈ができるから曖昧)

レトロなスタイルのロボットが、困惑した表情で書類を読んでいる。背景には星や惑星が描かれており、この画像は「曖昧さ」を表現している。

「あいまいな」の英語訳として最も一般的なのが『ambiguous』です。この単語は、意味がはっきりしない、解釈が複数存在するような状況を指します。特に言語やコミュニケーションの文脈でよく使用されます。『ambiguous』の中の『-ig-』は、最終的にはラテン語の『agere(推進する、導く)』に由来し、『ambi-』と組み合わさることで、二つの方向への動きを示唆し、したがって、揺れ動くことや不確実性を意味します。

例文1:The ending of the movie was ambiguous. It left the audience to interpret it in different ways.
(映画の結末があいまいで、観客はそれぞれ異なる解釈をすることになった。)

例文2:Her ambiguous answer made it difficult to understand her true intentions.
(彼女のあいまいな答えのせいで、彼女の本当の意図を理解するのが難しかった。)

例文3:Ambiguous statements can cause confusion and misunderstandings.
(あいまいな発言は混乱と誤解を招く可能性がある。)

『Ambiguous』の発音

小説からの例文:

“A smile is the chosen vehicle of all ambiguities.” —  Herman Melville, Pierre; or, The Ambiguities

“Time weighs down on you like an old, ambiguous dream. You keep on moving, trying to sleep through it. But even if you go to the ends of the earth, you won’t be able to escape it. Still, you have to go there- to the edge of the world. There’s something you can’t do unless you get there.” — Haruki Murakami, Kafka on the Shore

曖昧な英語② Vague
(漠然的だから曖昧)

レトロなスタイルの宇宙飛行士と小さなロボットが、モザイクのかかったぼんやりとした風景の中で立っている。背景には惑星や星、旗が描かれており、「曖昧さ」を表現している。

Vague』という単語も「あいまいな」という意味でよく用いられますが、『ambiguous』とは異なり、詳細が不足している、漠然としているという意味が強いです。具体性が欠けている状況を表す際に適しています。

例文1:The report was vague and lacked important details.
(その報告書はあいまいで、重要な詳細が欠けていた。)

例文2:She gave a vague response when asked about her plans for the weekend.
(彼女は週末の予定について聞かれたときにあいまいな返事をした。)

例文3:His memory of the event is vague, and he cannot recall specific details.
(彼のその出来事の記憶はあいまいで、具体的な詳細を思い出せない。)

『Vague』の発音

小説からの例文:

“It’s better to look at the sky than live there. Such an empty place; so vague. Just a country where the thunder goes.” — Truman Capote, Breakfast at Tiffany’s and Three Stories

“Ladies in bunches always filled me with vague apprehension and a firm desire to be elsewhere.” — Harper Lee, To Kill a Mockingbird

曖昧な英語③ Indefinite
(期間などが不定だから曖昧)

レンブラントの「星月夜」のスタイルで描かれた風景に、無限に続くインデックス付きのカレンダーが描かれ、「無期限」を表現している

Indefinite』は、期間や終わりが不確定、または限定されていないという意味で「あいまいな」と訳されることがあります。特に時間に関連する文脈で使われることが多いです。

例文1:The job offer was indefinite, with no clear start or end date.
(その仕事のオファーはあいまいで、明確な開始日や終了日がなかった。)

例文2:The project has been put on indefinite hold due to budget constraints.
(予算の制約により、プロジェクトは無期限に保留されている。)

例文3:She agreed to an indefinite extension of the deadline.
(彼女は締め切りの無期限延長に同意した。)

『Indefinite』の発音

小説からの例文:

“If you want to know what cram is, I can only say that I don’t know the recipe; but it is biscuitish, keeps good indefinitely, is supposed to be sustaining, and is certainly not entertaining, being in fact very uninteresting except as a chewing exercise.” — J.R.R. Tolkien, The Hobbit

曖昧な英語④ Unclear
(不明確だから曖昧)

レトロなスタイルの宇宙飛行士が地図を持ち、困惑した表情をしている。地図には多数の「???」が書かれており、背景には星や惑星が描かれている。この画像は「不明確さ」を表現している。

Unclear』という表現も「あいまいな」の意味で使われ、情報や説明がはっきりしていないことを示します。この単語は、『ambiguous』や『vague』と同様に、明確さが欠ける状況を指す際に役立ちます。

例文1:The company’s future direction remains unclear.
(その会社の将来の方向性はあいまいなままだ。)

例文2:The instructions were unclear, so I had to ask for help.
(説明が不明確だったので、助けを求める必要があった。)

例文3:His explanation was unclear, so it left many questions unanswered.
(彼の説明は不明確で、多くの疑問が残された。)

『Unclear』の発音

小説からの例文:

“Words can be worrisome, poeple complex, motives and manners unclear, grant her the wisdom to choose her path right, free from unkindness and fear.”— Neil Gaiman, Blueberry Girl

曖昧な英語⑤ Opaque
(本質的に不透明だから曖昧)

レトロなスタイルの宇宙飛行士が、手のひらで不透明な惑星を浮かべている。背景には星や他の惑星、山々が描かれており、この画像は「不透明さ」を表現している。

Opaque』という単語は、不透明であるという意味を持ち、物理的にも比喩的にも使われます。情報や意図が明確でなく、理解が困難な場合に使用されます。この用語は文字通りには光を通さないことを意味するので、透けて見えません。比喩的に使用される場合、それは本質的に透明性に欠けるから、理解しにくいということを意味します。このように、『opaque』には『unclear』にはない追加の意味があります。

例文1:The professor’s explanation was so opaque that none of the students understood it.
(教授の説明は非常にあいまいで、学生の誰も理解できなかった。)

例文2:The legal document was written in an opaque style, making it hard to understand.
(その法律文書はあいまいな文体で書かれており、理解が難しかった。)

例文3:His motives for the decision were opaque, leaving everyone guessing.
(彼の決定の動機はあいまいで、皆が推測することになった。)

『Opaque』の発音

小説からの例文:

“Time’s passage through the memory is like molten glass that can be opaque or crystallize at any given moment at will: a thousand days are melted into one conversation, one glance, one hurt, and one hurt can be shattered and sprinkled over a thousand days.” — Gloria Naylor, The Women of Brewster Place

曖昧な英語⑥ Nebulous
(形がはっきりしないから曖昧)

レトロなスタイルの宇宙飛行士が、星空の中でライトセーバーを持っている。背景には満月や輝く星々が描かれ、雲が「曖昧さ(ネビュラス)」を表現している。

Nebulous』という単語は、形がはっきりしない、ぼんやりとしたという意味で「あいまいな」に該当します。この言葉は、特にアイデアや概念が明確な輪郭を欠いているときに適しています。ネビュラスという言葉はラテン語の『nebulosus(曇った、霧のような)』に由来します。この言葉は1700年代に天文学者によって採用され、「宇宙空間に存在するガスと塵の雲」のことを星雲(nebula)と呼ぶことになりました。

例文1:His explanation was nebulous; I couldn’t understand what he meant.
(彼の説明はあいまいで、何を意味しているのかわからなかった。)

例文2:The plans for the project were still nebulous; they left everyone unsure about their roles.
(プロジェクトの計画はまだあいまいで、皆が自分の役割について確信が持てなかった。)

例文3:The politician’s promises were nebulous. His promise lacked any concrete plans or details.
(その政治家の約束はあいまいで、具体的な計画や詳細が欠けていた。)

『Nebulous』の発音

小説からの例文:

“Through the lack of attaching myself to words, my thoughts remain nebulous most of the time. They sketch vague, pleasant shapes and then are swallowed up; I forget them almost immediately.” — Jean-Paul Sartre, Nausea

曖昧な英語⑦ Ambivalent
(感情や価値観的に曖昧)

レトロなスタイルのかわいいロボットが宇宙に立ち、「両義性(アンビバレント)」を表現している。ロボットの顔には「悲しい」と「嬉しい」の表情があり、背景には星や惑星が描かれている。

Ambivalent』は、両価的な、相反する感情を持つ、という意味で「あいまいな」と意味します。この言葉は、感情や価値観が混在している状況を表す際に使われます。接頭辞の「ambi-」は「両方」を意味し、「-valent」および「-valence」はラテン語の動詞「valēre(強い)」に由来します。したがって、「ambivalent」は一つの問題や事柄について強い感情を両方に持つことを指します。

例文1:She felt ambivalent about the promotion, excited but nervous about the new responsibilities.
(彼女は昇進についてあいまいな感情を抱いており、新しい責任に興奮しながらも緊張していた。)

例文2:His ambivalent attitude towards the project made it difficult to proceed.
(彼のプロジェクトに対するあいまいな態度が進行を困難にした。)

例文3:Parents often feel ambivalent about their children leaving home; they are proud yet sad.
(親は子供が家を出ることについてあいまいな感情を抱くことが多い。誇りに思う反面、寂しさも感じる。)

『Ambivalent』の発音

小説からの例文:

“We are made up of different parts, some good, some bad, and a healthy mind can tolerate this ambivalence and juggle both good and bad at the same time. Mental illness is precisely about a lack of this kind of integration – we end up losing contact with the unacceptable parts of ourselves.” —Alex Michaelides, The Silent Patient

曖昧な英語⑧ Uncertain(未来・結果が不確定だから曖昧)

レトロなスタイルのロボットが、頭を抱えながら困惑した表情をしている。背景には星や惑星が描かれており、この画像は「不確かさ」を表現している。

Uncertain』は、未来の出来事や結果が不確定であることを示す際に使われます。予測が困難な状況や、明確な答えが得られない場合に適しています。

例文1: The weather forecast for the weekend is uncertain, so we should prepare for all possibilities.
(週末の天気予報は不確実なので、あらゆる可能性に備えるべきだ。)

例文2: His plans for the future are still uncertain as he hasn’t made a final decision yet.
(彼はまだ最終的な決断をしていないので、将来の計画はまだ不確定だ。)

例文3: The outcome of the election remains uncertain due to the close race.
(接戦のため、選挙結果は依然として不透明だ。)

『Uncertain』の発音

小説からの例文:

“Name the different kinds of people,’ said Miss Lupescu.
‘Now.’
Bod thought for a moment. ‘The living,’ he said.
‘Er. The dead.’ He stopped. Then, ‘… Cats?’ he offered, uncertainly.”

— Neil Gaiman, The Graveyard Book

使用頻度の比較:

下の図は、Goole NGramで先ほど紹介した英単語の使用頻度を比べたものです。Google Ngram(グーグル・エングラム)とは、Googleが提供するツールで、本に使われている言葉の使用頻度を調べることができます。これを使うと、ある言葉やフレーズが何年ごろによく使われていたかをグラフで見ることができます。

この画像は、1950年から2019年までの曖昧さを表すいくつかの英単語の使用頻度を示した折れ線グラフです。単語には「Uncertain」、「Vague」、「Unclear」、「Ambiguous」、「Indefinite」、「Opaque」、「Ambivalent」、「Nebulous」が含まれます。グラフは、「Uncertain」、「Vague」、「Unclear」、「Ambiguous」の使用が特に2000年以降に増加していることを示しています。一方、「Indefinite」と「Opaque」は比較的安定しており、「Nebulous」の使用頻度は一貫して低いままです。

このグラフは、1950年から2019年までの曖昧さを表す英単語の使用頻度の変化を示しています。特に『Uncertain』、『Vague』、『Unclear』の使用が増えており、2000年以降にその傾向が強まっています。

『Ambiguous』も同じように増えています。一方、『Indefinite』や『Opaque』の使用はほぼ変わらず、少しだけ増えています。『Nebulous』の使用頻度は低く、ほとんど変わっていません。全体的に見ると、曖昧さを表現する言葉が増えていることがわかります。

比較的に使用頻度の高い『Uncertain』,『Vague』、『Unclear』、と『Ambiguous』を優先して学びましょう。

まとめ

この記事では、「あいまいな」という日本語の表現を英語でどのように表現するか、そしてそれぞれの英語表現が持つ意味や文脈の違いについて解説しました。『Ambiguous』、『vague』、『indefinite』、『unclear』、『opaque』、『nebulous』、そして『ambivalent』といった単語は、それぞれ異なる状況で「あいまいな」を表現するのに適しています。これらの違いを理解し、適切な文脈で使用することで、より正確で効果的なコミュニケーションが可能になります。

本記事では、以下の「曖昧な英語」表現を紹介しました: 

  • Ambiguous: 複数の解釈ができる 
  • Vague: 漠然としている
  • Indefinite: 期間などが不定
  • Unclear: 不明確
  • Opaque: 本質的に不透明
  • Nebulous: 形がはっきりしない
  • Ambivalent: 感情や価値観が曖昧
  • Uncertain: 未来や結果が不確定

また、文法は正しいが意味が曖昧な表現についての記事も参考にしてみてください。

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