目次:
1. 英語の不規則動詞を理解する
英語を上達させるための重要な要素の一つが「不規則動詞」です。これは、過去形や過去分詞が規則的でない動詞のことを指します。例えば、『go』の過去形は『went』、過去分詞形は 『gone』、『see』の過去形は『saw』、過去分詞形は『seen』など、規則動詞のように単純に『-ed』を付け加えるだけではなく、形が大きく変わることが特徴です。
これらの不規則動詞は英語の中核を成す部分であり、その理解と使いこなしが英語力の向上に直結します。しかし、その形が一定していないため、覚えるのは難しいと感じるかもしれません。しかし、その形と意味をしっかりと理解すれば、英語の表現力が飛躍的に向上します。
不規則動詞の理解と習得は、英語力向上の一環として極めて重要です。その使用頻度の高さからもその重要性が伺えます。そのため、その理解と習得に努めることが英語力向上にとって必要不可欠です。
基本である、be動詞も不規則動詞です。下の図のように変形します。
原形(現在形) | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|
is | was | been |
am | was | been |
are | were | been |
例文:It is an ecosystem issue. -> It was an ecosystem issue -> It has (had) been an ecosystem issue.
例文:I am practicing. -> I was practicing -> I have (had) been practicing.
例文:They are hungry -> They were hungry-> They have (had) been hungry
また、『have』 (複数形の場合) と 『has』(単数形の場合)の使い分けに気をつけてください。上記の例文は『has、have』か 『had』の違いで現在完了形か過去完了形の文になるので気をつけてください。
不規則動詞は4つのパターンが存在します。
原形・過去形・過去分詞形 | 例 |
すべての形が同じ(a – a – a) | read – read – read shut – shut – shut |
---|---|
過去形のみ違う(a – b – a) | become – became – become run – ran – run |
原形のみ違う(a – b – b) | leave – left – left teach – taught – taught |
すべての形が違う(a – b – c) | speak – spoke – spoken eat – ate – eaten |
be動詞はすべての形が違う(a – b – c)のパターンに含まれます。
ちなみに、不規則動詞は英語で『Irregular verbs』と言います。現在形は『Present tense』と言い、過去形は『Past tense』と言います。過去分詞形は 『Past particle』と言います。
2. 英語の不規則動詞をマスターすることの重要性
英語の不規則動詞をマスターすることは、英語を自由に操る上で非常に重要です。なぜなら、不規則動詞は英語の中でも特に使用頻度が高いため、これを理解し使いこなすことで、より自然な英語表現が可能になるからです。
また、不規則動詞は動詞ですから、文章の時間軸を表す上でも重要な役割を果たします。過去形や過去分詞を用いることで、過去の出来事を正確に表現することができます。これは、英語を話す上で必要不可欠なスキルであり、そのマスターが英語の理解と表現力を大幅に向上させます。もちろん、不規則動詞の理解と使いこなしは、英語のリスニング力やスピーキング力の向上にも寄与します
さらに、不規則動詞をマスターすることは、英語の試験においても大きなアドバンテージとなります。多くの英語の試験では、不規則動詞の理解と使いこなしを問う問題が出題されます。これをしっかりと理解し使いこなすことで、高得点を獲得することが可能となります。
3. 英語でよく使われる不規則動詞
英語には多くの不規則動詞が存在しますが、その中でも特に頻繁に使用されるものを紹介します。それらを理解し使いこなすことで、より自然な英語表現が可能となります。
原形のみ違う パターン(a – b – b)
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
bring | brought | brought |
build | built | built |
burn | burnt | burnt |
buy | bought | bought |
catch | caught | caught |
feel | felt | felt |
find | found | found |
forget | forgot | forgot |
get | got | got |
hang | hung | hung |
have | had | had |
hear | heard | heard |
hold | held | held |
keep | kept | kept |
lead | led | led |
leave | left | left |
lend | lent | lent |
lose | lost | lost |
make | made | made |
mean | meant | meant |
meet | met | met |
pay | paid | paid |
rise | rose | rose |
say | said | said |
sell | sold | sold |
send | sent | sent |
shoot | shot | shot |
sit | sat | sat |
sleep | slept | slept |
slide | slid | slid |
smell | smelt | smelt |
spend | spent | spent |
stand | stood | stood |
stick | stuck | stuck |
strike | struck | struck |
teach | taught | taught |
tell | told | told |
think | thought | thought |
understand | understood | understood |
win | won | won |
すべての形が違う パターン(a – b – c)
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
am | was | been |
are | were | been |
is | was | been |
bear | bore | born |
begin | began | begun |
break | broke | broken |
choose | chose | chosen |
do | did | done |
draw | drew | drawn |
drink | drank | drunk |
drive | drove | driven |
eat | ate | eaten |
fall | fell | fallen |
fly | flew | flown |
give | gave | given |
go | went | gone |
grow | grew | grown |
hide | hid | hidden |
know | knew | known |
lie | lay | lain |
see | saw | seen |
sing | sang | sung |
speak | spoke | spoken |
steal | stole | stolen |
take | took | taken |
tear | tore | torn |
throw | threw | thrown |
wake | woke | waken |
wear | wore | worn |
write | wrote | written |
すべての形が同じ パターン(a – a – a)
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
beat | beat | beat |
cut | cut | cut |
hit | hit | hit |
hurt | hurt | hurt |
let | let | let |
put | put | put |
read | read | read |
set | set | set |
shut | shut | shut |
spread | spread | spread |
過去形のみ違う パターン(a – b – a)
原形 | 過去形 | 過去分詞 |
become | became | become |
come | came | come |
run | ran | run |
これらは、日常英語において頻繁に使われる動詞であり、その理解と使いこなしは英語力向上に直結します。そのため、これらを始めとする不規則動詞をしっかりと覚え、自由に使えるようにすることが重要です。
4. 不規則動詞を覚えるためのヒント
不規則動詞を覚えるためには、クイズ形式に何度も繰り返し練習することが大切です。その一方で、効率的に覚えるためのヒントもいくつか存在します。
単語などを覚えるにあたって、一番の落とし穴はひたすら単語を読み返すことです。単語を読み返すことは簡単で、単語を覚えていないのに覚えたと錯覚してしまうことがよくあります。何時間も勉強しているのに単語を覚えていない場合は、単語を読み返しばかりしているからかもしれません。この落とし穴を避けるには、クイズ形式に自分の記憶を試す必要があります。また、クイズは読み返しより脳を活発に使うため、より記憶に定着します。
参考: UCLA Bjork Learning and Forgetting Lab
動詞のグループ別に覚えるという方法もあります。不規則動詞は形が似ているものが多く、それらを一緒に覚えることで、効率的に覚えることが可能です。例えば、「begin」、「drink」、「sing」などは、過去形が「-an」(drink -> drank)、過去分詞形が「-un」 (drink -> drunk) になるなど、形が似ています。
次に、実際の文章の中で使うという方法もあります。単語を単体で覚えるよりも、実際の文章の中で使うことで、その意味と用法を自然に覚えることができます。例えば、「I saw a movie yesterday.」(昨日映画を見ました)のような文章を作ることで、「see」の過去形「saw」の使い方を覚えることができます。しかし、これも書写をするのではなく、自分の力でできるだけ書きましょう(初めのうちは書写でも問題ありません)。
5. 日常英語での不規則動詞の実践的な使用
日常英語においては、不規則動詞の使用頻度が非常に高いです。それゆえ、不規則動詞を理解し、それを自由に使いこなすことは、自然な英語表現にとって重要です。
例えば、「go」の過去形「went」を使って、「I went to the cinema yesterday.」(昨日、映画館に行きました。)と表現することができます。また、「see」の過去形「saw」を使って、「I saw her at the party.」(彼女をパーティーで見かけました。)と表現することができます。
これらのように、日常の会話の中で不規則動詞を使いこなすことで、より自然で豊かな英語表現が可能となります。そのため、不規則動詞の理解と習得は、英語力向上にとって極めて重要です。英語を話す機会のある方は意識的に不規則動詞を使いましょう。
6. *英語の不規則動詞をマスターするための練習
不規則動詞をマスターするための効果的な練習方法として、以下のようなものがあります。
まず、不規則動詞のリストを作成し、それを何度も見て覚えるという方法がありますが、先ほども言ったように、単語を読み返しは非効率です。フラッシュ・カード(単語カード)などを使って、クイズ形式に覚えていきましょう。フラッシュカードには、表に基本形、裏に過去形と過去分詞形を書きます。視覚と聴覚を使って、脳をより刺激することにより、効率的に覚えましょう。また、フラッシュカードを作成する際には、自分がよく使う動詞や難しいと感じる動詞を優先的に取り組むと良いでしょう。最後に、単語の過去形と過去分詞形を覚えてしまってと感じても、定期的にクイズ形式にフラッシュカードを使い、本当に覚えているか確認することは大切です。
また、実際の文章を作るという方法も効果的です。単語を単体で覚えるよりも、実際の文章の中で使うことで、その意味と用法を自然に覚えることができます。例えば、「I took a shower.」(シャワーを浴びました。)のような簡単な文章を作ることで、「take」の過去形「took」の使い方を覚えることができます。同様に、書写をするのではなく自分の力を使い、できるだけたくさん書きましょう。毎日、学んでいる動詞を交え、少量のフリーライティングをすることをお勧めします。
最後に、長時間にわたって単語練習をすることは難しいです。ですから、英語を楽しみながら多読をすることもお勧めします(多読の目的)。自然な文脈の中で不規則動詞に何度も出会うことも大切な学習です。もちろん、多読は単語学習の代わりになる学習ではありません。両方しましょう。
これらの練習方法を組み合わせることで、より効果的に不規則動詞をマスターすることが可能となります。
7. 英語の不規則動詞を学ぶためのオンラインリソース
不規則動詞を学ぶためのオンラインリソースとして、様々なサイトやアプリが存在します。
例えば、英語学習サイトでは、不規則動詞のリストやクイズ、動画レッスンなどを提供しています。これらを利用することで、自宅でも効率的に不規則動詞を学ぶことが可能です。
また、スマートフォンのアプリも利用価値があります。フラッシュカード形式で不規則動詞を学べるアプリや、ゲーム形式で学べるアプリなど、様々な形式のアプリが存在します。これらを活用することで、楽しみながら不規則動詞を学ぶことができます。
これらのオンラインリソースを利用することで、自分のペースで不規則動詞を学ぶことが可能となります。そのため、これらを活用して、効率的に不規則動詞を学びましょう。もちろん、通勤・通学の合間にアプリなどを使って勉強するといいでしょう。
8. 英語の試験での不規則動詞の役割
不規則動詞は英語の試験においても非常に重要な役割を果たします。多くの試験では、不規則動詞の理解と使いこなしを問う問題が出題されます。そのため、不規則動詞をしっかりと理解し使いこなすことは、高得点を獲得するために必要不可欠です。
例えば、TOEICやIELTSなどの試験では、リーディングやリスニングの問題に不規則動詞が頻繁に出題されます。また、スピーキングやライティングの問題では、不規則動詞を自由に使いこなすことが求められます。
これらの試験では、不規則動詞の形を正確に知るだけでなく、それを文脈に合わせて適切に使うことが求められます。そのため、不規則動詞の理解と習得は、英語の試験対策にとっても重要です。
9. 最後に
英語の不規則動詞を理解し使いこなすことは、英語力向上にとって重要です。それは、不規則動詞が英語表現の多様性を生むからです。また、不規則動詞は、英語の試験においても重要な役割を果たします。
しかし、不規則動詞を覚えるのは容易ではありません。その形が一定していないため、覚えるのは難しいと感じるかもしれません。しかし、その形と意味をしっかりと理解すれば、英語の表現力が飛躍的に向上します。
この記事では、不規則動詞の理解と習得に役立つ情報を提供しました。これらを参考に、効果的に不規則動詞を学んでください。そして、自由に英語を操る力を身につけましょう。