文法は正しいけれど意味が曖昧な表現

英語で書かれた文章は、文法的に正しくても、時にその意味が曖昧になることがあります。ここで、そのような曖昧な文と、それを明確に書き直した文の例をいくつか紹介します。例文は英語のまま記載し、その解説を日本語で行います。この記事は英語を第二言語として学んでいる中級から上級レベルの学習者に最も適しています。基本的な文法や語彙を理解しているが、自然な英語表現を目指している学習者に役立つでしょう。

例文:

曖昧な表現1: “I saw the man with a telescope.”
望遠鏡を誰が使っているのか不明確なため、この文は曖昧になります。

明確な表現1: “Using a telescope, I saw the man.”
明確な表現では、望遠鏡を使っているのは話者であることをはっきりさせています。

曖昧な表現2: “The chicken is ready to eat.”
この文では、鶏が食べる準備ができているのか、それとも人が鶏肉を調理を終えたのかが不明確です。

明確な表現2: “The chicken is ready to be eaten.”
明確な表現では、鶏肉が食べられるために準備されていることを指します。

曖昧な表現3: “They are cooking apples.”
ここでは、「リンゴを調理しているのか」あるいは「リンゴで何かを調理しているのか」が不明確です。

明確な表現3: “They are cooking with apples.”
後者の文では、リンゴを使って料理していることが明確にされています。

曖昧な表現4: “Visiting relatives can be annoying.”
「親戚を訪問することがうっとうしいのか」それとも「訪問してくる親戚がうっとうしいのか」が不明確です。

明確な表現4: “Relatives who visit can be annoying.”
後者の文では、訪問してくる親戚のことを指しています。

曖昧な表現5: “Flying planes can be dangerous.”
「飛行機が危険なのか、それとも飛行機を操縦することが危険なのか」が不明確です

明確な表現5: “Flying planes can be a dangerous activity.”
明確な文では、飛行機を操縦する行為が危険であることを指しています

曖昧な表現6: “John told Henry he would leave soon.”
「誰がすぐに出発するのか」が不明確です。

明確な表現6: “John told Henry that John would leave soon.”
明確な文では、ジョンがヘンリーにジョン自身の出発を伝えたことが明らかになっています。

曖昧な表現7: “The professor said on Monday he would give a test.”
「月曜日に発言したのか、テストが月曜日にあるのか」が不明確です。

明確な表現7: “The professor said that he would give a test on Monday.”
明確な表現では、テストが月曜日に行われることがはっきりしています。

曖昧な英文を避ける方法:

次に、曖昧な文章を避けるために、明瞭なコミュニケーションのヒントを日本語でご紹介します。

主語と目的語を具体的にする:

誰や何に言及しているのかを明確にするために、具体的に記述してください。参照が明確でない場合は代名詞を避け、固有名詞や具体的な説明を使用してください。また、代名詞に気をつけましょう。: 代名詞が何を指しているのかが明確であることを確認してください。複数の名詞があり、代名詞がそれらのいずれかに当てはまる可能性がある場合は、文章を言い換えて曖昧さをなくしてください。

曖昧な表現8:She gave her the book.”

この文では「she」と「her」が誰を指しているのかが明確ではありません。二人の女性が関与している状況で、どちらが本を渡し、どちらが受け取ったのかが不明瞭です。

明確な表現8: “Maria gave Emily the book.”

この文では、具体的な名前を使うことで、誰が本を渡し、誰が受け取ったのかが明確になります。

曖昧な表現9: “After the argument, he went to his brother’s house.”

ここでは「he」と「his brother」が同一人物を指すのか別の人物を指すのかが不明確です。特に日本人が英語を話す際、代名詞を使用してしまうことでこのような曖昧さが生じやすくなります。

明確な表現9: “After the argument, John went to David’s house.”

固有名詞を使うことで、誰がどこに行ったのかがはっきりします。

修飾語を修飾する単語の近くに置く:

文章の混乱を避けるために、形容詞や副詞をそれが修飾する動詞や名詞のすぐ近くに置いてください。修飾語の位置が不適切だと、文章が不明瞭になったり、意図した意味が変わってしまったりします。

曖昧な表現10: “He nearly drove his car for six hours.”

この文では「nearly」が「drove」にかかっているのか、「six hours」にかかっているのかが不明瞭です。意味としては「彼は6時間も車を運転するところだった」と取れます。これは、運転する可能性があったが、全く運転していないという意味になります。しかし、「彼はほぼ6時間車を運転した」と捉えることもでできます

彼はほぼ6時間車を運転した」と伝える場合、こう書きましょう。

明確な表現10: “He drove his car for nearly six hours.”

この文では「nearly」が「six hours」に明確にかかっており、彼がほぼ6時間車を運転したことがはっきりと伝わります。

文章構造を明確にする:

時には、文章の構造を変えることで曖昧さを取り除くことができます。これには、長い文章を二つの短い文章に分けるか、能動態/受動態を変更するかが含まれます。

文章の構造を変更することで、曖昧さを解消し、意味をより明確に伝えることが可能です。以下にそのような例を示します。

長い文章を短い文章に分ける:

曖昧な表現11: “While walking through the park and enjoying the fresh air, a dog ran up to her, and she felt scared because it started barking loudly.”

この文は多くの情報を含んでおり、何が原因で彼女が怖く感じたのかが完全には明確ではありません。

明確な表現11: “While walking through the park, she enjoyed the fresh air. Suddenly, a dog ran up to her and started barking loudly. This made her feel scared.”

この形式では、彼女が怖く感じた原因が犬の急な接近と吠える行動であることがはっきりします。

受動態を能動態に変更する:

曖昧な表現12: “The cake was eaten by the dog.”

この文は受動態で書かれており、行動を起こした主体(犬)が文の後半に来ます。これにより、文の焦点がぼやけることがあります。

明確な表現12: “The dog ate the cake.”

このように、受動態を能動態に変更することで、誰が何をしたのかが直接的で明確になる場合が多いです。しかし、受動態が適切な文章もあるので気をつけましょう。

これらの例から、文章の構造を適切に調整することで、情報を段階的に提供し、読者が容易に理解できるようにすることができます。また、能動態を使うことで、文の主体と行動がより直接的に表現され、明確なコミュニケーションにつながります。

他にできること

文脈を重視する: 読者が容易に理解できるように十分な文脈を提供してください。十分な文脈がないと、読者は意図しない方法で文章を解釈するかもしれません。

具体的な動詞を使用する: 時には、あいまいな動詞の使用が英文の曖昧さの原因になります。また、必用の無い副詞を使うことで、英文が長くなり、読みづらくなる場合がよくあります。そのような場合、より具体的な動詞を使うことで文を明確にできます(関連記事:不必要な副詞を省こう)。

フィードバックを求める: 自分には明確でも、他人には曖昧に見えることがあります。他人からのフィードバックを得ることで、書いたものに含まれる曖昧さを特定し、修正することができます。

声に出して読む: 書いたものを読み返す時間を取ってください。

例から学び、練習する: 曖昧な文とその明瞭な対応例を見て、曖昧さがどのように生じ、どのように解決できるかを理解してください。曖昧な文を書き換える練習をして、自分の英文の曖昧さを認識する能力を向上させてください。

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